泌尿器科

Urology
 

診療内容・特色

2名の医員により、泌尿器科全般の診療を行っています。

 

主な特色

当科では経尿道的手術や腹腔鏡手術などの泌尿器科手術を多く行っています。当院の周辺(特に南側)には複数の泌尿器科医が常勤する総合病院が少ないこともあり、当科で対処可能なことは出来る限り対応して自己完結する様に努めています。そのため、泌尿器科疾患全般にわたって診療を行っています。緊急症例や時間外症例に関しても出来る限り受け入れて対応しています。残念ながら、当科で対応が難しいと判断した場合は、札幌医科大学などへ紹介、相談して治療を行っています。

 

主な疾患・治療内容

年間で約350件の手術治療を行っています。手術の際には札幌医科大学や近隣の泌尿器科の先生に手術応援に来ていただくこともあります。
①尿路結石
尿路結石に対しては経尿道的尿管砕石術や経皮的結石砕石術、およびそれらを組み合わせたECIRS(経皮・経尿道同時内視鏡手術)を行っています。2021年2月に砕石用レーザーを新規のものに更新しました(Lumenis Pulse 30H)。従来のレーザーに比べて操作性に優れていて、結石の砕石効率も向上したレーザーになります。また、経皮的砕石術を行う際の砕石装置であるリトクラストも新しい装置を購入しました(LithoClast Master-J)。従来の砕石装置では行えなかった、砕石と吸引を同時に行うことで、効率的な結石治療や手術時間の短縮が可能となります。また、手術時に使用する軟性鏡(LithoVue)も新規に導入したことで、良好な視野で安全に手術を行うことが可能となっています。
②前立腺肥大症
内服治療や手術治療を行っています。2021年2月に前立腺蒸散用のツリウムレーザーを導入し(CyberTM-200W)、経尿道的前立腺レーザー蒸散術を開始しました。道内では帯広泌尿器科、中田泌尿器科について3台目となります。従来の経尿道的前立腺切除術(TUR-P)に比較して、周術期の出血が少なく、手術侵襲が少ないため入院期間が短縮されました。初期の症例では入院期間は中央値5日間でした。他のレーザーに比べて蒸散力が強く、手術時間が短縮されることが海外の論文で報告されています。また、術後の尿失禁がほとんど起こらないのがこのレーザーを用いた手術の特徴の一つです。患者さんによっては抗凝固剤を継続したままで手術が可能で、術後は今までの内服治療以上に排尿状態が良くなることが多いです。前立腺の肥大があり、現在の内服治療よりも排尿状態を良くしたい方、少しでも内服薬を減らしたい方が手術の対象となります。
③腎癌
腎癌に対しては腹腔鏡下腎摘除術、腹腔鏡下腎部分切除術を行っています。2020年度は約20件の腹腔鏡手術を行いました。当院にはロボット(DaVinci)はありませんが、大部分の小径腎癌は腹腔鏡下に治療が可能です。2020年4月以後の腹腔鏡手術は、手術時間2時間35分、出血50ml以下、阻血時間14分(部分切除の場合、いずれも中央値)で、輸血を要する症例はいませんでした。また、進行性腎癌に対しては、分子標的薬治療や癌免疫治療およびそれらを組み合わせた治療を行っています。治療に伴って有害事象が出現した際にも、他科と連携して対応することで、安全に治療を行っています。
④膀胱癌
膀胱癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)を行っています。進行性膀胱癌に対する膀胱全摘除術は札幌医大に依頼して行ってもらっていますが、周術期の抗癌剤治療(GC療法、dd-MVAC療法など)や、膀胱癌に対する癌免疫治療(キイトルーダ)は当院で行っています。
⑤前立腺癌
前立腺癌が疑われる症例に対して1泊2日で前立腺生検を行っています。癌が見つかり、手術治療や放射線治療が必要な場合は、関連の札幌医大などを紹介しています。治療後の定期通院や、進行癌に対する内分泌治療や抗癌剤治療は当院で施行可能です。
⑥女性泌尿器科
腹圧性尿失禁や膀胱瘤に対して手術治療を行っています。腹圧性尿失禁に対してはTOT手術(尿道スリング手術)を行っています。麻酔下に約30分の手術で、最短で3日間の入院で治療が可能です。膀胱瘤に対しては自己組織を用いた膣壁形成を行いますが、再発例に対しては腹腔鏡下手術を行います。
⑦小児泌尿器科
停留精巣に対して、年間約10件の停留精巣固定術を行っています。片側で約1時間の手術になります。最短で1泊2日(多くは2泊3日)の入院で行っています。その他、小児泌尿器科疾患に対しての初期診断を行っています。専門的治療が必要な場合は、小児泌尿器科専門病院(北海道大学泌尿器科など)を紹介しています。
⑧その他
上記以外にも幅広い疾患の治療に対応しています。治療内容や治療適応に関しては受診してご相談ください。
 

医師紹介

外来診療、手術治療ともに二人で分担・協力して行っております。お互いに、患者さんの立場になって考えることを信条に、日々の診療を行っております。
高柳 明夫 (医長) 日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本泌尿器科学会 日本泌尿器科内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医・泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
日本性機能学会専門医
諸岡 大地 (医員)
高柳 明夫
2002年に札幌医大を卒業し、札幌医大を含めた関連病院で勤務してきました。札幌医大では外来診療はもちろん腹腔鏡手術、ロボット手術(当院は未導入)、開腹手術などを多く経験してきました。また、抗癌剤治療、癌免疫治療、分子標的薬治療のみならず、若手医師の指導、教育にも携わってきました。2020年4月1日に当院に着任しております。今後も、今までの経験を糧に、さらにステップアップできるように精進したいと考えています。

 
諸岡 大地
2015年に札幌医大を卒業しました。経尿道的手術を多く経験し、開腹手術、腹腔鏡手術も経験を積み重ねているところです。
 
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