麻酔科(ペインクリニック)

医師紹介(平成29年4月現在)

   笠井 裕子(診療部長)  日本麻酔科学会麻酔専門医・指導医
                日本ペインクリニック学会専門医・評議員   
   実藤 洋一(部長)    日本麻酔科学会麻酔専門医・指導医
                日本ペインクリニック学会専門医
   神田 知枝(医長)    日本麻酔科学会麻酔専門医・指導医
                日本ペインクリニック学会専門医

診療内容・特色

当院麻酔科の主な診療業務は、手術室での麻酔管理とペインクリニックです。

(1) 麻酔科外来〔ペインクリニック:痛みの治療室〕


 さまざまな原因により、あるいは明らかな原因がなくても生じうる、なかなか改善しない痛みに対応します。

 〇 診療日: 月・水・金曜 8:45~13:00頃まで(予約診療制)
   ・各曜日毎に異なるペインクリニック学会認定専門医が外来を担当します。
   ・一人ひとりに充分な診療が行えるよう予約診療制をとっています。はじめて受診する時や、一旦、通院をやめた後に再度
    受診される場合は、あらかじめ電話予約をお願いします。
   ・予約時間より早く来られても、診療ベッドの都合からしばらくお待ちいただくことがあります。
   ・紹介状や薬剤手帳をお持ちの方は、受診の際にはかならずご持参ください。

 〇 入院ベッド:なし
   ・透視下ブロックのための短期入院は可能です。
   ・長期入院治療が必要な場合は、他の診療科・診療施設にご紹介することがあります。

 〇 対象疾患・症状
   ・帯状疱疹の痛み、帯状疱疹後神経痛
   ・首・肩・腰の急性痛、慢性痛
     肩関節周囲炎、筋・筋膜痛、慢性腰痛、坐骨神経痛、脊椎圧迫骨折、手術適応のない脊椎疾患(頚椎症性神経根症、椎間板
     ヘルニア、脊柱管狭窄症、等)など
   ・手術後に長く残る痛み(遷延性術後痛・治療関連痛)
   ・慢性頭痛、三叉神経痛
   ・糖尿病に伴う神経痛
   ・血流障害による痛み、
   ・慢性腹痛
   ・脳卒中後の痛み
   ・癌の痛み、骨転移による痛み
   などを対象としています。

 〇 診療内容
   ・主に薬物療法(鎮痛薬、鎮痛補助薬、漢方薬など)と、各種の神経ブロック、また必要に応じて、レントゲン透視下ブロック
    脊髄電気刺激療法などを行います。
   ・当科では、痛みの治療の補助的役割、および、全身的な体質改善を目的として、特に漢方診療を積極的に取り入れています。
   ・行っている神経ブロック 
     ☆外来で施行: 星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイントブロック、後頭神経ブロック、肩甲上神経
             ブロック、腕神経叢ブロック、肋間神経ブロック、大腰筋筋溝ブロック、坐骨神経ブロック、仙腸関節
             ブロック、など
     ☆レントゲン透視下に施行: 神経根ブロック、椎間関節ブロック、胸・腰部交感神経節ブロック、腹腔神経叢ブロック、
                   上・下腹神経叢ブロック、など
   ・当科外来担当医は、ボツリヌス療法(適応疾患:片側顔面痙攣、眼瞼痙攣、痙性斜頸)の承認を受けています(応相談)。

 〇 手術前コンサルテーション
   痛みの治療以外にも、麻酔科外来では、予定手術に際し支障となる重大な合併症のある患者に手術・麻酔が可能かどうかを判断
   したり、また、あらかじめ必要な検査や準備を相談したりするための手術前コンサルテーションを行っています。

(2) 手術の麻酔管理

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 〇 麻酔とは?
   麻酔は単に手術の痛みをやわらげ、患者を眠らせるだけのものではありま
   せん。手術による刺激に対する体の過剰な反応を抑え、血圧・脈拍・呼吸・
   神経反射などを安定させるという重要な役割を担っています。

 〇 麻酔には、おおまかに分けると、眠る「全身麻酔」と注射で痛みをとる「局所
   麻酔」があります。

  ・全身麻酔では、麻酔ガスや静脈麻酔薬を用い、手術の内容に合わせ麻酔の深さ
   を調節します。
  ・麻酔科医の行う局所麻酔には、「脊髄くも膜下麻酔」や「硬膜外麻酔」、各種
   の「神経ブロック」があります。
  ・最近は、全身麻酔と局所麻酔との併用や、局所麻酔でも手術中は鎮静薬で眠る
   方法が多く行われています。

 〇 近年、術後のより良い回復のためには、術前・術後を通じての栄養療法やリハビリ、禁煙の徹底、感染予防、口腔ケア、血栓症
   予防、薬剤管理など、さまざまな職種による手術支援が重要と考えられています。麻酔科医もその支援チームの一員として、術後
   回復や長期予後改善をめざした全身管理、術後鎮痛を行います。

 〇 当院では、局所注射のみで行う小手術を除き、常勤の麻酔科学会認定専門医が手術の麻酔を担当します。
  ・手術前には麻酔科医が診察を行い、その患者さんの疾患や合併症、手術内容に対し最も適した麻酔と呼吸補助の方法を選び、必要な
   薬剤、検査機器(モニター)の準備をします。
  ・手術中は、麻酔科医が常に傍にいて、体が最適な状態となるよう見守り、さまざまな状態の変化についてはすぐに治療を開始して、
   手術中の患者さんの安全を守ります。
  ・手術が終わり麻酔から覚めた時、患者さんが急に痛みを感じぬよう、手術終了前にあらかじめ鎮痛薬(痛みどめの薬)を使用した
   り、「持続硬膜外麻酔」や「鎮痛薬の持続静注」、「エコーガイド神経ブロック」などを準備します。
  ・手術後には麻酔科医が病室をたずね、体の状態をうかがいます。痛みが強い時や、嘔気など何かつらい症状がある時はがまんせず
   麻酔科医に教えてください。

 〇 もし麻酔について何か不安や疑問がありましたら、手術の前後にかかわらず、いつでも遠慮なくおたずねください。また、以前の
   手術や麻酔でつらいご経験をされた方や、麻酔に関して何らかのご希望のある方は、ぜひ事前に麻酔科医にご相談ください。

診療実績

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◎ペインクリニック
年 度
H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H27年 H28年
年間外来のべ患者数 418 521 669 1,000 1,150 1,159 1,347 1,472 1,624 1,623 1,940
年間入院のべ患者数 1 1 4 8 56 237 267 49  92 115 51
<神経ブロック・インターベンション手技統計(1月~12月)>
透視下・エコーガイド  
 仙腸関節ブロック             1 0 0
 大腰筋筋溝ブロック              2  1 1 0
神経根ブロック 0 0 0 2 6 19 45 36  15 8 11
 椎間関節ブロック 1 0 0 0 1 2 11 1 2 0 1
腹腔神経叢ブロック 0 0 0 0 4 6 0 1 1 1
下腸間膜動脈神経叢ブロック 0 0 0 0 0 2 0 0 1 0
上下腹神経叢ブロック 1 0 1 0 1 0 0 1 1 1
不対神経ブロック             0 1 0 0
胸部交感神経節ブロック 0 0 1 0 1 6 1 1 0 0 0
腰部交感神経節ブロック 4 1 0 1 2 5 12 12 10 2 0
その他の神経ブロック 0 1 0 0 0 0 20  8 0 18(IVRA)
脊髄硬膜外通電法 0 0 0 0 0 0 2 0 0 1
トータルスパイナルブロック 0 5 5 3 0
6 2 2 3 15 40 85 84 45 19 33
外来施行
 トリガーポイントブロック 376 394 427 447
 星状神経節ブロック 346 297 333 524
 硬膜外ブロック 225 146 453 234
 三叉神経末梢枝ブロック 41 25 28 22
 頚神経叢ブロック 4 2 14 2
 腕神経叢ブロック 60 49 63 77
 肩甲上神経ブロック 1 5 7 1
 肋間神経ブロック 29 9 8 2
 大腰筋筋溝ブロック 71 72 39 3
 坐骨神経ブロック 19 60 98 70
 経仙骨孔ブロック 12 0 0 0
 仙腸関節ブロック 19 14 7 6
 その他の末梢神経ブロック 36 16 18 20
 腱鞘内・腱鞘周囲注射 0 0 5 3
 関節内注入 0 0 0 1
 硬膜外自家血パッチ 0 0 1 0
1,239 1,089 1,501 1,410

*)平成17~24年の外来施行神経ブロック・インターベンション手技は未集計。

◎手術麻酔管理                  
年 度
H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年 H26年 H26年 H28年
年間手術件数 2,086 1,936 1,869 1,770 1,810 1,871 1,809 1,932 1,748 1,638 1,657
麻酔管理件数 1,535 1,469 1,425 1,357 1,365 1,369 1,251 1,366 1,270 1,238 1,166
定期手術 1,343 1,306 1,236 1,235 1,205 1,165 1,045 1,195 1,067 1,019 960
臨時/緊急手術 191 163 186 122 160 204 206 171  203 219 206
<手術部位別統計>
頭頸部・咽喉頭 363 344 293 277 275 232 224 275  238 187 205
心臓・血管 61 64 60 56 92 92 93 82  74 66 28
冠動脈バイパス 28 41 24 28 36 34 36 29  29 29 11
先天性心疾患 2 0 0 0 1 0 1 1 0 0
弁疾患・その他 18 17 21 13 36 23 20 24  25 24 7
大血管・動脈手術 12 6 12 14 18 *)35 36 28  19 13 10
胸腔・縦隔 86 59 59 58 45 63 38 44  34 34 64
腹部 367 497 497 425 451 **)568 480 515  463 509 573
うち内視鏡手術 59 52 58 76 87 109 132 141  108 143 173
帝王切開 103 98 122 106 109 147 162 170 160 174 169
胸壁・腹壁・会陰 197 209 218 222 178 **)53 41 75  87 82 37
脊椎       22 32 20 37 34 40 41 32  33 13 24
股関節・四肢 164 159 152 175 169 *)173 171 153  180 162 101
その他 13 7 7 2 13 0 1 1 1 0
1,535 1,469 1,425 1,357 1,365 1,369 1,251 1,366  1,270 1,238 1,166
*)末梢動脈手術:平成22年まで股関節・四肢に分類。平成23年以降は心臓・血管に分類。
**)経尿道的手術、鼠径ヘルニア:平成22年まで胸壁・腹壁・会陰に分類。平成23年以降は下腹部内臓に分類。
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