検査項目の説明

項  目
説     明

B M I BMI(Body Mass Index)は肥満指数とも言われています。
体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)

血  圧 血圧が高いと心肥大、動脈硬化、蛋白尿などが起こりやすく、血圧が高い場合は降圧剤の内服治療が必要です。


L D H 肝臓、心臓、血液疾患、悪性腫瘍などで上昇します。
A L P 肝・胆道疾患のほか骨疾患でも上昇し、また食事の影響を受け上昇することもあります。
G O T(AST) 肝機能について一般的に行われる検査です。肝細胞の障害を反映します。心臓疾患、筋肉疾患でも上昇することがあります。
G P T(ALT)
γ - GTP 肝細胞の障害を反映しますが、特に飲酒による肝障害で上昇します。
総ビリルビン 肝障害や胆汁の流れを防げる胆道疾患、溶血性疾患で上昇します。
総 蛋 白 血清中の蛋白質で、低栄養、肝疾患などで減少します。
アルブミン 血清蛋白は、おもにアルブミンとグロブリンに分けられ、その比(A/G比)は肝疾患や腎疾患などで減少します。
A/G比







HBs抗原 陽性の場合、B型肝炎の可能性があります。
HBs抗体 陽性の場合、すでにB型肝炎に対して抗体(抵抗力)を持っている状態を表わします。
HCV抗体 陽性の場合、C型肝炎の可能性があります。
アミラーゼ 膵臓疾患で上昇します。そのほか唾液腺の炎症などで上昇することもあります。

中 性 脂 肪 カロリー、アルコールのとりすぎなどで上昇します。
また検査前日の食事が遅くなったときにも高めになります。
総コレステロール 高コレステロール血症は動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞、脳梗塞などの原因となります。
HDL-コレステロール 善玉コレステロールといわれ血管保護作用があり、底値の場合には動脈硬化を促進します。
LDL-コレステロール 悪玉コレステロールといわれコレステロールの運搬に重要な役割を果たしています、高値の場合には動脈硬化を促進します。
nonHDL-コレステロール 総コレステロール値からHDLコレステロール値を引いて計算した動脈硬化の指標です。


尿 糖 (空腹時) 血糖値が高いと尿糖陽性になります。しかし血糖が正常で尿酸陽性になる腎性糖尿の場合もあります。
血 糖 (空腹時) 糖尿病で上昇します。126以上の場合は糖尿病と診断されます。
血 糖 (負荷後120分) 糖負荷後120分の血糖です。200以上の場合は糖尿病と診断されます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c) 過去1ケ月間の血糖の動向を反映するため、糖尿病の指標となります。
尿
尿 酸 食事内容、アルコールなどで上昇します。
高尿酸血症を放置すると痛風を起こすことがあります。
尿



血清尿素窒素(BUN) 腎機能低下により、上昇します。
血清クレアチニン
尿 蛋 白 腎炎、膀胱炎、ネフローゼ症候群などで陽性になります。
eGFR 血清クレアチニン値と年齢、性別から計算式を用いて腎臓の働きを調べる検査です。
尿 潜 血 腎疾患、尿路系の出血などで陽性になります。
ウロビリノーゲン 肝疾患で強陽性になることがあります。
尿

赤血球
白血球
扁平上皮
腎、あるいは尿路系の出血により陽性となります。
尿路系の細菌感染により陽性となります。症状(頻尿、排尿痛、残尿感など)があれば、治療が必要です。

便潜血反応 陽性の場合、大腸、直腸、肛門などからの出血が考えられ、大腸を含めた消化管の検査(大腸内視鏡検査)が必要です。



白 血 球 数 感染症、血液疾患で増加あるいは減少します。またタバコの吸いすぎでも増加することがあります。
赤 血 球 数 貧血の程度を表わす検査です。血色素量(Hb)は月経過多や鉄分吸収不良、慢性出血性疾患などで低下し、低色素性貧血と呼ばれます。
血 色 素 量(Hb)
ヘマトクリット
血 小 板 数 慢性肝炎、血液疾患などで減少する場合があります。
M C V 血液の濃さや、赤血球の大きさなどの状態を表す指数です。
M C H
M C H C


好塩基球
好酸球
好中球
リンパ球
単球
白血球は、好中球、リンパ球、好酸球、単球、好塩基球等から構成されており、この構成を分類したものが血液像です。たとえば、好酸球はアレルギー性疾患、好中球は細菌感染などで増加し、診断の助けになります。また血液のガンの発見にも役立ちます。



C R P 体の中で炎症などが起きていると上昇します。
R   A 慢性関節リウマチなどの時に陽性になります。
ASO(ASLO) 溶連菌の感染を調べます。扁桃炎や腎炎などの時に上昇します。
赤   沈 炎症などが起きていると亢進します。
R P R 陽性の場合、梅毒の可能性があります。自己免疫性疾患でも陽性のことがあります。
T P L A


肺 活 量 深呼気から吐き出すことのできる空気の容積です。年齢、性別、身長などにより異なります。
% 肺 活 量 予測値(年齢、性別、身長などから計算される値)に対する肺活量の比率です。肺の手術後、胸膜炎、肺線維症などで低下します。
一 秒 量 深呼気から一気に吐き出した場合、最初の一秒間に吐き出した空気の容積です。
一 秒 率 肺活量に対する一秒量の比率です。喘息、肺気腫などで低下します。

K-W分類 眼底の血管は全身の動脈の状態を反映します。
Scheie分類
眼   圧 眼球内部の圧のことで、緑内障で上昇することがあります。