脳ドック

三大生活習慣病の1つとして、脳卒中(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血など)は長年にわたり日本人の死亡原因の上位にランキングされています。高齢化社会を迎え、脳卒中は今後ますます社会問題化していくと思われます。
脳卒中に性別による発生率の差はありません。40歳代から75歳くらいの方で、家族が脳卒中になったことがある方や、高血圧症の方などが脳卒中になりやすいと言われています。この脳卒中の予防に役立つ「脳ドック」を健康診断と一緒に受けてみませんか。

 検 査 実 施 日
 毎週火・金曜日
(令和2年度より結果は書面のみとなり、医師からの説明はありません)
 実施人数
 各日2名
 検査料金
 27,500 円
 検査対象者
下記の健診コースを受診される方。
 ○1泊2日ドック
 ○日帰ドック
 ○一般健診
 ○定期健診Ⅱ
 ○特定健診
 検査項目
 ○MRI(磁気共鳴装置を使っての脳の断層画像)
 ○MRA(磁気共鳴装置を使っての脳の血管撮影)
 ○頚動脈エコー(超音波)
 ○血圧脈波(ABI・PWV)
<<脳ドックで発見される主な症状>>
 1.無症候性脳梗塞
 2.脳卒中の危険因子
 3.未破裂脳動脈瘤
 4.無症候性頭蓋内および頚部血管閉塞・狭窄
 5.その他の機能的、器質的脳疾患
<<脳卒中の危険因子を持っている人>>
 1.家族が脳卒中になった人
 2.高血圧症の人
 3.糖尿病(血糖値が高い)の人
 4.高脂血症(血液検査でコレステロールや中性脂肪が高い)の人
 5.肥満体(特に肥満率20%以上)の人
 6.お酒を多く飲む人
 7.タバコを吸う(特に1日20本以上)人
上記が複数該当する方に脳ドックを特におすすめします。
<< 検 査 項 目 >>

1.MRI(1.5T)(磁気共鳴装置を使っての脳の断層画像)
   小さな脳梗塞や脳萎縮、脳の形態異常、脳腫瘍を調べます。
2.MRA(1.5T)(磁気共鳴装置を使っての脳の血管撮影)
   未破裂脳動脈瘤や血管の狭窄・閉塞(動脈硬化の程度)、血管の奇形・異常などを調べます。
3.頚動脈エコー(超音波)
   頚動脈の動脈硬化性変化や狭窄・閉塞、アテローム・潰瘍の有無を調べます。
4.血圧脈波(ABI)
   
手と足の血圧の比較(ABI)や脈波の伝わり方(PWV)を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表したものです。

<<MRI・MRA検査についての注意事項>>
MRIやMRAは磁気を使用する検査機器のため、下記1に該当する方は脳ドックを受診することができません。
また、下記2~6に該当する方は、検査ができないことがありますので、事前に施行した医療機関にご相談ください。
  1.心臓ペースメーカーを使用されている方
  2.体内に金属を埋め込まれている方(クリップ・ステント・人工関節・人工内耳・避妊リング・血管吻合等)
   ※体内に金属がある場合も磁力に影響されます。
    体内に金属がある方は、事前に施行した医療機関にご相談ください。
   ※義歯の場合、使用している金属が影響し診断が出来ないこともありますのでご了承ください。
  3.妊娠中または妊娠の可能性のある方
  4.暗所、閉所恐怖症の方
  5.刺青、アートメイク、金属を含む化粧品(マスカラ等)をご使用の方
   ※化粧をしていると検査が出来ませんので、検査前に化粧を落としていただきます。
  6.過去に外科的手術を受けたことがある方

☆MRIやMRA検査は人体に無害とされています。
☆脳の手術を受けたことがある方は、すでに脳の治療を受けられていますので、通院中の脳神経外科病院で診療を受けてください。