独立行政法人 地域医療機能推進機構 北海道病院

各部門紹介

診療・各部門

薬剤部

薬剤部では、薬剤師16名、助手1名の体制で日々の業務を行っており、医療チームにおける薬の専門家として、安全かつ有効な医療を提供できるよう努めています。

1)調剤・注射調剤業務

内服薬処方せんの内容については、飲み合わせ・内容・種類・飲み方などのチェックを行い、入院患者と一部外来患者の調剤を行っています。当院では電子カルテシステムを導入しており、検査値や病歴などのデータも参照しながら医薬品の適正使用に貢献しています。注射薬処方せんの内容については、投与量・注射方法・速度・投与期間などのチェックを行い、患者ごとに取り揃え、病棟に払い出しをしています。当院では医薬品SPDを導入し、医薬品の購入・在庫管理・有効期限チェック等の品質管理・病棟への薬剤搬送を行っています。

2)無菌製剤調製業務

抗がん剤やTPN(中心静脈高カロリー輸液)を無菌室内(安全キャビネットやクリーンベンチ)で調製を行っています。抗がん剤の処方せんについては、事前に薬剤師が投与量のチェックを行っています。

3)病棟薬剤業務

各病棟に専任の薬剤師を配置し、持参薬の確認や服薬指導・カンファレンスへの参加などを行っています。医師や看護師などの多職種スタッフと連携をとり、個々の患者に適した薬物療法が行えるよう処方設計支援を行っています。また、褥瘡回診、感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチーム(PCT)、糖尿病教室への参加をしており、チーム医療に貢献しています。

4)医薬品情報管理業務

医薬品情報・資料の収集と整理及び管理を行い、医薬品が安全かつ適正に使用されるよう患者さんや医療従事者へ情報提供を行っています。

5)治験管理業務

円滑に治験が進むように治験施設支援機関の治験コーディネーター(CRC)とともに、治験責任医師の支援、治験審査委員会(IRB)の運営や治験薬の管理を行っています。

6)麻薬管理業務

院内の医療用麻薬の保管・払い出しを行っています。麻薬は「麻薬及び向精神薬保管管理規定」に基づき厳重な管理が必要とされ、麻薬の受払管理、廃棄時の適切な処理業務などにも携わっています。

薬剤部スタッフの資格 (2024.5現在)

認定資格 人数
博士(臨床薬学) 1名
日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師 1名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 1名
日本医療薬学会 薬物療法指導薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 感染制御認定薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師 6名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 2名
日本腎臓病薬物療法学会 腎臓病薬物療法認定薬剤師 1名
日本医薬品情報学会 医薬品情報認定薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 1名
日本くすりと糖尿病学会 糖尿病薬物療法認定薬剤師 1名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 1名
日本栄養治療学会 NST専門療養士 1名
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 2名

放射線部

私たちは、高度な医療機器と技術で、良質な検査を提供致します。 放射線部は、主に放射線(X線)を利用して診断および治療を行う医療の設備や技術を担当する部門です。放射線部長および放射線診断科医師のもとで、診療放射線技師が中心となり、CT・MRI・核医学検査などの画像診断検査技術の向上に日頃より励み、精度の高い検査を実施しています。また、救急医療や血管内治療、内視鏡的治療にも参画し、緊急検査や治療にも対応しています。さらに、各診療科との連携から様々な検査データを駆使した治療支援画像の提供等にも取り組んでいます。 地域医療連携では、関係医療機関から依頼のある検査の受け入れを積極的に行っています。健康管理センターでは、胃X線検査やマンモグラフィー検査、骨密度測定検査、脳ドック(MRI)、肺がん検診(CT)で、がん等の早期発見に努めています。また、専門知識を生かした放射線被ばくの安全管理に加え、医療事故の防止に努め、地域の皆様の立場に立ち、安心で安全な検査を受けて頂けるように努力しています。

※画像をクリックすると説明のページに移動します。

認定資格とは

診療放射線技師の業務は、多様化や専門化が進んでおり、より高度な技術が要求されてきています。関連する学会や職能団体が、専門性を重視した各種の認定資格制度を設けており、その業務に関して十分な知識・技能を持ち合わせていることの客観的な指標となっています。

認定資格取得一覧

資格取得状況(2015.12現在)

認定資格 人数
胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診学会) 3
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師(マンモグラフィ検診精度管理中央委員会) 3
医療情報技師(日本医療情報学会) 2
X線CT認定技師(日本X線CT専門技師認定機構) 2
救急撮影認定技師(日本救急撮影技師認定機構) 1
核医学専門技師(日本核医学専門技師認定機構) 1
放射線管理士(日本放射線技師会) 1

Q.放射線って……  何ですか?

A.物を透かして見ることのできる光の仲間です。

放射線は、(可視)光線 や(ラジオなどの)電波、(電子レンジで使われる)遠赤外線などと同じ電磁波の一種です。放射線は電磁波の中で
最も波長(波の長さ)が短いため、あらゆる ものを通り抜けることができます。この性質を利用して、身体の中を見るために、病院
において放射線の検査に使用されています。しかし、混雑した人ごみの中 を通り抜けるときに周りの人に当たるように、放射線も狭い物
質の中を通り抜けるときに周りの物にぶつかってしまいます。これが、放射線による影響と呼ばれ る事象です。

放射線は光の仲間です。X線(レントゲン)撮影では、人工的にX線を出力して撮影します。よって、撮影している時以外ではX線は出て
いませんので、身体にも残りませんし、検査室内に漂うこともありません。ただし、放射線治療等で用いられている放射線を出す物質は、
放射線を出し続けますので、近くにあれば被ばくをします。しかし、レントゲン室やCT室では使用するものではありませんので問題あり
ません。

MRIは、磁石と電波を使って、写真を撮る機械です。よって、放射線は使用しませんので、被ばくはしません。

Q.放射線の検査を何回も受けていますが、大丈夫なのでしょうか?

A.一般的な放射線の検査を受けて、何か起こったという報告は、今のところありません。

人体への放射線の影響 は、放射線の種類や量、被ばくされた形態により、ある程度予測することができます。一般的な放射線検査におい
ては、よく報じられている発がんの可能性以外 は考えられません。しかし、放射線による発がんの可能性が推察された量は、一般的な放
射線検査で被ばくされる量と比べて、桁違いに大きいです。過度に御心 配されないで頂ければと思います。
放射線検査は、医師が必要と認めて指示を出し、それにより検査が行われます。ご心配な方は、医師とご相談ください。

放射線の影響は、放射線 を出すものを体に取り込まない(内部被ばくでない)限り、基本的には蓄積されません。よって、人体への放射
線の影響は、その場限りの被ばくした量で考えま す。発がんの可能性が推察される被ばくの量は、CTと比べて5~20倍です。胸部レ
ントゲン写真に至っては、500倍以上になります。

学術的には、非常に少ない放射線の量でも、発がんの可能性はあると言われています。しかし、一般的な放射線検査で受ける被ばくの量は
非常に少なく、問題とされる事はありません。

これらより、一般的な放射線検査を数回受けた程度では、発がんの可能性が推察された被ばくの量には達しません。具体的な数値等をご希
望の場合は、お問い合わせ下さい。

放射線は、鉛やコンクリートの入った扉でない限り通り抜けますので、病室から退出しても意味がありません。お忙しかったのでしょう。
ちなみに、放射線検査室 の扉は鉛が入っており、周囲はコンクリートで囲まれていますので、外に漏れる心配はありません。また、病室
の撮影で使用される放射線は、非常に少ない放射 線の量のため、2m以上離れていればほとんど被ばくしません。よって、病室で写真を
撮られる方の隣の方も、写真を撮る時に、病室を退出する必要はありませ ん。

写真を撮る部位以外は、放射線を当てていません。よって、お子様 の他の部位を防護することは、基本的にはありません。しかし、跳ね
返ってくる放射線(散乱線)はありますので、付き添いの方には防護衣を着て頂いていま す。散乱線に対するお子様の防護は、主に体内
から跳ね返ってくるものなので、放射線を当てた周りを囲っても防ぐことができませんので、防護衣をしておりま せん。小児の撮影につ
きましては、なるべく必要最小限度の放射線の量で撮影するように、日々心がけております。

被爆は、原子爆弾で放射線や熱風等を浴びた時に使用される言葉です。被曝は、一般的に放射線を身体に受けた時に使用される言葉です。
漢字一字だけの違いですが、身体への影響等は全く異なるため、大きな違いです。

当院における一般撮影での放射線の量を、以下に示します。

検査部

Ⅰ 検体検査部門 ※検査結果の見方を紹介しております。 「検査結果の見方」(PDF:2,854KB)

【生化学検査】

・血清中に含まれる各種の酵素や代謝産物を自動分析装置で測定しています。
・主に肝、胆道機能、腎機能、膵機能の検査を行っています。

【免疫・血清検査】

・ウィルスや細菌などの病原菌に感染した時の生体防御反応(免疫反応)で出現する抗体を測定し病態の判定に役立てます。
・各種の癌により特異的に産生される物質を測定し、癌の種類やその病態の情報を臨床に提供しています。

【血液検査】

・血液中の赤血球、白血球、血小板などの算定や分類を行い貧血や白血病などの病態を検査しています。
・血液凝固検査は、血漿成分の凝固に関する情報が得られ、出血、止血などの治療に役立ちます。
・骨髄検査は、胸骨などの骨髄から貧血や白血病などの精査をすることが出来ます。

【一般検査】

・尿中に含まれる蛋白や糖の分析や細胞の種類を調べることによって多くの病気の情報が得られます。
・便の検査では、消化器系の出血の有無を調べ、潰瘍や癌の早期発見に役立てます。 ・寄生虫検査も行っています。
・その他、髄液検査、胸水、腹水などの体液検査も行っています。

【細菌検査】

・感染症が疑われる患者さんの痰、尿、便、血液、体液、膿等の検体を調べて病原菌を突き止め、その病原菌にはどのような薬剤が有効であるかの情報等を提供しています。
・院内感染状況の監視に貢献しています。
・当院は結核病棟を有する病院の為、PCR法《遺伝子検査-結核と2種類の非結核性抗酸菌が判ります》等を導入し、結果を迅速に報告するよう努めています。

【病理検査】

・一般病理組織診断 手術材料や、鉗子生検などで採取された組織を固定染色し、良悪の診断、炎症の原因などの質的診断をします。
・一般細胞診診断 尿、喀痰、胸水、腹水に含まれる細胞、子宮頸膣部の擦過剥離細胞や、甲状腺、乳腺の穿刺針生検で採取された細胞を検査し、良悪の診断などをします。いずれも、細胞起源や、質的診断に免疫酵素抗体法による特殊染色も応用します。
・術中迅速病理診断 迅速診断という特殊な方法で、組織標本を作製し、10分~20分程度で良悪などの確定診断をします。これによって、手術範囲や術式の最終決定に貢献します。
・病理解剖 剖検ともいい、懸命の治療にも関わらず不幸にして亡くなった患者さんの死亡原因を究明することにより、さらなる良い医療と、医学
・医療技術の向上に貢献します。

Ⅱ 生体検査部門

【超音波検査】

・肝臓、胆のう、腎臓、膵臓などの腹部だけでなく心臓、甲状腺など色々なところに超音波を当てて病気をみつけます。副作用も痛みもなく、繰り返し行うことができます。 ・超音波の画像を見ながら、体の外から肝臓癌などを治療したりもしています。

【心電図検査】

・心臓の大きさや、どのようなリズムで動いているかを調べる検査です。 ・動悸や不整脈、胸痛を感じる場合は心電図の他に24時間ホルター心電図、負荷心電図や心臓の超音波検査も実施して原因を調べます。

【呼吸機能検査】

・息を吸ったりはいたりしてもらい、その量や勢いなどから肺の機能の状態を調べます。一般に言われている肺活量だけでなく、肺のガス交換の能力や気管支の状態がどのようになっているかがわかります。

【脳波検査】

・頭に小さな電極をつけて脳の電気的活動の状態を調べます。副作用や痛みもなく、熱をだしたときにひきつけを起こした場合、てんかんという病気との鑑別に役立ちます。 この他に 自律神経検査、動脈の硬さを調べるABI検査、めまいの検査なども実施しています。

 検査部スタッフの資格(2022年4月時点)

認定資格 人数
細胞検査士 5名
国際細胞検査士 4名
認定病理検査技師 1名
超音波検査士 8名
感染制御認定臨床微生物検査技師(ICMT)・認定臨床微生物検査技師 2名
認定輸血検査技師 1名

リハビリテーション部

当院リハビリテーション部は、病院での急性期リハビリテーションと老人保健施設での生活期リハビリテーションを中心に提供しています。リハビリテーション室は3階、藻岩山側に面しており、車いすの方でもよく見えるように床から全面のガラス窓にするなど工夫した造りになっています。

介護老人保健施設 通所リハビリテーションについてはこちらをクリック。

スタッフ数

スタッフ(常勤)

・理学療法士(PT) 15名
・作業療法士(OT) 6名
・言語聴覚士(ST) 4名   合計25名
(内、理学療法士3名、作業療法士2名は付属老人保健施設勤務)

施設基準

・脳血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション料

その他、摂食機能療法にも多く取り組んでいます。

2021年度実績

<理学療法部門>

理学療法とは、運動療法や物理療法によって、身体機能の回復や、悪化を予防するためのリハビリテーションの一部門です。 当院のリハビリテーション部には11名の理学療法士が勤務しており、あらゆる急性疾患に対して、安全で効果的なリハビリテーションを提供できるように、専門性の高い理学療法士が勤務しております。当院には多くの診療科がありますので、それぞれの患者さんのニーズに合った対応を心がけております。

運動器疾患

当院では骨折などの外傷性疾患や、変形性関節症や椎間板ヘルニアなどの変性疾患など整形外科疾患全般対しリハビリテーションを実施しています。保存療法・手術療法とも入院1~2日目から介入し(手術療法の場合は手術前から実施しています。)、歩行をはじめとする日常生活動作の獲得を目指します。 また通院治療が可能な疾患に対しては、入院リハビリテーションから、外来リハビリテーションへ円滑に移行し、元の日常生活へ復帰できるように、継続的なサポートを行っております。

内部障害(呼吸・循環・代謝疾患)

当院では呼吸器センター,循環器内科,糖尿病・内分泌内科,腎臓内科の患者さんへ積極的なリハビリテーション介入を行っております。 呼吸器疾患では慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎などの慢性疾患が増悪した患者さんでは、運動耐容能を維持・改善し、息切れの改善をはかります。また急性肺炎などの患者さんに対しても、早期から介入しております。昨今では、高齢者で問題となる新型コロナウィルス感染症による身体機能低下に対しても積極的に介入しております。 循環器疾患では心不全や狭心症患者さんに対して、段階的に運動負荷を行い、心機能の回復にあわせた、安全な日常生活の再獲得に努めています。 代謝疾患では糖尿病患者さんへの運動療法や運動指導を行い、自己管理の一環として運動が生活の一部となるように指導しています。最近では血液透析患者さんに対する運動療法を行っており、簡易エルゴメーターや重錘を用いて、透析中に運動療法を行っております。

外科疾患

外科手術の低侵襲化によって、患者さんの負担は大きく減じましたが、術後の回復には一定の期間が必要となります。当院では、胸腹部外科術後の合併症予防と回復促進のために、術後は積極的なリハビリテーションを行っております。 術後のリハビリテーションを行うことで、呼吸機能や身体機能の回復が促進され、合併症の発生を予防して、円滑な自宅退院ができるように、理学療法士が安全に離床をすすめます。また、全身状態が安定した際には、早期から運動療法を行い、体力の回復に努めます。

その他 (急性疾患・悪性疾患など)

当院では、前述の診療科以外にも、消化器センターや膠原病内科など多くの診療科に、様々な疾患の患者さんが入院されます。疾患によっては、治療のために安静が必要となる場合もあります。安静臥床などの活動性の低下によって身体機能が低下した状態を「廃用症候群」と呼びますが、不必要な安静によって、廃用症候群を生じないために、できるだけ早期から、安全なリハビリテーションを行うことを心がけております。 また「がん」の治療目的に入院された患者さんに対しても、周術期から緩和期を通し、その時期に応じたリハビリテーションを提供しております。

<作業療法部門>

作業療法とは、身体や精神に障がいのある方や、それが予想される方に対して、各種作業活動を用いて主体的な生活の獲得を目指すリハビリテーションの一部門です。心身機能に対する作業活動を用いた治療,高次脳機能障害に対する訓練,日常生活動作の獲得のための練習や、退院後の生活支援のための環境調整,自助具の提案などを行います。 当院のリハビリテーション部には4名の作業療法士が勤務しており、心身機能の維持向上、生活動作の再獲得に重点を置きながら、その人らしく生活できることを支援致します。

心身機能・日常生活動作に対して

入院作業療法では急性疾患によりベッド上生活を余儀なくされる方に対し、起き上がりや起立に必要な練習から始め、徐々に身の回りのことが行えるように支援していきます。また関節変形や息苦しさなどの疾患特性に応じた日常生活動作の指導を行い、必要に応じて自助具の提案を行っています。 外来作業療法では主に上肢整形疾患の機能改善や生活動作の改善を支援しています。

高次能機能障害・認知症に対して

記憶や計算能力,注意機能等を検査用紙や日常生活の様子から評価し、机上での作業課題や実際の生活場面の中で治療・訓練します。また必要に応じ環境調整を行い日常生活が過ごしやすくなるように支援します。

退院後の生活に対して

退院後、日常生活が行いやすくなるよう地域関連機関と連携を図り、必要に応じて福祉用具の利用や住宅改修の検討を行います。また家族に対する介護指導や助言を行い在宅復帰への支援を行います。長期的なリハビリテーションが必要と予想される場合も、介入初期より退院後の生活を見据えた介入ができるように心がけています。

<言語聴覚療法部門>

言語聴覚療法とは、ことばによるコミュニケーション(言語,聴覚,発声・発音,認知が関与する)に問題がある方に専門的サービスを提供し、支援すること、また、摂食・嚥下の問題についても専門的に対応するリハビリテーションの一部門です。 当院のリハビリテーション部には4名の言語聴覚士が在籍しており、新生児から成人までを対象とした、言語・認知機能障害への支援,聴覚への支援,摂食嚥下障害への支援,栄養療法への関わりなどを行っております。

聴覚への支援

耳鼻咽喉科外来では、新生児から成人までを対象とした各種聴力検査を行います。また、補聴器外来では、聴力検査のほかに補聴器の選択・調整・装用指導の補助業務を行います。

言語・認知機能への支援

言語によるコミュニケーションの問題は、脳卒中後の失語症や構音障害,聴覚障害,ことばの発達の遅れや認知機能障害,発声の障害など多岐に渡ります。問題の本質や発現メカニズムを明らかにしに、対処法を見出すために各種検査・評価や訓練,指導,助言,その他の支援を行います。

摂食嚥下障害への支援

摂食嚥下障害の疑われる方を対象として、嚥下機能検査(各種嚥下スクリーニング検査:反復唾液嚥下テスト,水飲み検査,フードテスト,OHAT-J)や日常生活場面で観察を行います。また、耳鼻咽喉科での画像診断(嚥下内視鏡検査:VEや嚥下造影検査:VFなど)の補助を行い、総合的に嚥下機能を評価・検討し、訓練・指導を行います。

<院内活動と地域活動>

院内活動

・多職種カンファレンス
現在、整形外科,呼吸器内科,循環器内科,消化器内科,外科,糖尿病,腎臓内科,膠原病内科,泌尿器の9診療科、さらに緩和ケア、NST、人工透析とのカンファレンスに参加しています。

・委員会活動
医療安全管理委員会・感染対策委員会・褥瘡対策委員会・NST委員会・ボランティア委員会など9つの委員会、部会にメンバーとして活動しています。

地域活動

地域活動にも積極的に関わっています。

*地域住民への健康講話
*健康ライフチャンネル(病院HP内)

栄養管理室

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病院と附属介護老人保健施設含めて6名で入院患者さんや入所者さんの栄養管理を中心とした業務を行っています。それぞれ多職種連携のもと個々に適した美味しい食事の提供に努め、安心して治療やリハビリを行っていけるよう、また、退院(退所)後も栄養状態を維持できるようにサポートしています。 その中でも疾病やライフステージに応じた栄養食事指導や栄養サポートチーム活動に積極的に取り組むほか、老健では介護予防にも取り組んでいます。
①スタッフ
室長1名、主任1名、管理栄養士4名(内老健担当1名)
②業務内容
給食管理業務;栄養管理基準に基づく安心・安全な食事の提供
~行事食ほかの提供~ 病院;季節の行事食、イベント食(全国味めぐり年4回)、朝食の選択制(和食・洋食)、産科のお祝い膳、お誕生日カード 老健;季節の行事食、お誕生会、バイキング食の提供
栄養管理業務;多職種協働による栄養管理計画に基づいた栄養管理
[病院] 入院患者の栄養管理;個々に適した食事の提供、栄養食事指導、糖尿病教室、栄養サポートチームによる栄養管理など) 外来;栄養食事指導、離乳食相談、母親教室 その他;健康教室での講話、健康フェアでの展示・栄養相談 健康管理センター;特定保健指導
[老健] 入所者の栄養管理;個々に適した食事の提供、栄養ケアマネジメント加算・経口維持加算への取り組み、栄養食事指導など) 通所者の栄養管理;栄養改善加算への取り組みなど その他;介護予防センターでの講話・調理実習、家族会の講話など

医療安全管理室

1)特色

「人間はエラーを犯すもの」という観点に立ち、医療事故を起こした個人の責任を追及するのではなく、医療事故を発生させた安全管理システムの不備や不十分な点に着目し、その根本原因を追究し、これを改善し適切かつ安全で質の高い医療サービスの提供を測ることを目的として、医療安全管理室を設置しています。 医療の高度化・複雑化・効率化等さまざまな医療環境が変化する中でも、JCHO北海道病院を訪れた地域の皆様が安心して医療を受けられるように、安全と信頼の医療が提供できることを目標に活動しています。 また、保安・相談担当は、患者さんやその家族からの声を直接お伺いすることで、その声を反映させるべく各担当部署と協働し、より良い病院づくりに役立てております。また、暴言暴力等の発生を早期に解決し、病院利用者と職員双方の安全を守っております。

2)業務内容

①医療安全管理委員会で用いられる資料及び議事録の作成及び保存、並びにその他委員会の庶務に関すること。
②医療安全確保のための業務改善計画書に関すること
③医療安全に関する日常活動に関すること
④アクシデント発生時の支援等に関すること
⑤医療安全管理室における下記の活動等の記録に関すること
⑥その他、医療安全対策の推進に関すること
医療安全管理指針