Pathology

診療内容・特色

特色

病理診断科は、病理医と臨床検査技師が勤務する部門です。患者さんから採取された組織・細胞を肉眼・顕微鏡下で観察し、下記の各種診断業務を行っています。
正確な病理診断に繋げるため、患者さんの症状・経過、各種検査・画像所見を各診療科医師と共有し、より良い診療の一助になれるよう日々取り組んでいます。
当院は日本病理学会登録施設、日本臨床細胞学会認定施設・教育研修施設となっています。
診療実績に関しては下記をご覧下さい。

診療内容

• 組織診断
  各種内視鏡検査などで得られた小さな組織片や、手術で摘出された各種臓器を顕微鏡下で診断します。摘出された臓器はまず肉眼で観察し、診断に必要な部分を切出した後に標本化されます。提出されたものの大きさによらず、どのような病変か、腫瘍であれば良性か悪性か、どのような種類の腫瘍か、腫瘍の広がり具合はどうか、などを判断します。腫瘍ではない病変でも、疾患特有の所見がないか、感染症を含む炎症がないかなども診断しています。
• 細胞診断
  喀痰・尿・胸水・腹水など組織から自然に剥離した細胞、乳腺・甲状腺・リンパ節などから穿刺吸引した細胞、子宮頚部・気管支などを擦って採取した細胞の良性・悪性の判定等を行います。当院には4名の細胞検査士が在籍しており、医師・検査士間で協力し診断業務に当たっています。
• 術中迅速診断
  手術中に採取された組織を凍結して標本作製し、診断します。受付から診断・報告まで10-20分程度で終わります。手術前に生検診断が困難であった病変の良性・悪性の判断、摘出された臓器断端における腫瘍の有無の判断、リンパ節などにおける腫瘍転移の有無の判断などを行います。また、体腔液などの迅速細胞診断も行っています。術中迅速診断は、手術継続か否か、手術範囲を広げるか否か、リンパ節の郭清をするか否か、など、外科医の術中方針の決定に寄与しています。
• 病理解剖
  ご遺族の承諾のもと、病死された患者さんのご遺体を解剖させて頂くのが「病理解剖（剖検）」です。死因の究明や、生前診断の確認、病気の進行度、治療の効果等を判断します。病理解剖後には担当科・担当医、他科の医師や研修医、コメディカルの方々も交え、臨床病理検討会(CPC)を開催しています。病理解剖を通して生前の検査・診断・治療を再検討することは、今後のより良い医療の提供と、医学研究・教育に活かされます。

診療実績

医師紹介